多様性の受け入れの良し悪し
近年の課題として、多様性の受け入れがあります。
これを「労働力の確保」の視点で考える場合は、効果的だと思います。
定年延長、高卒採用、女性活躍、再雇用、障がい者採用などなど、幅広い人材を集めることができます。
一方、多様性の受け入れを「互いの個性を相乗的に発揮して、
既存の延長上ではなく、クリエイティブな仕事をしよう」という視点で考える場合は、どうでしょうか?
その点について、お伝えします。
多様性の対義語をネットで調べると、「一様、一律、画一性」などが出てきます。
私は「単一性」という言葉がしっくりくるのですが、みなさんはどんな言葉が思い浮かびますでしょうか?
【組織】としては、「多様性と単一性」のどちらが適しているのでしょうか?
多角化か、選択と集中か? この議論にも似ています。
これは、どちらが良い悪いではないと考えています。
今が、「組織にとって平時」で安定している時期であれば、
「多様性を認め合う」ことで、【組織】がいろいろな方向に、更に発展するでしょう。
互いを慮る余裕があり、いろいろと失敗する余裕もあり、互いにサポートする余裕があるからです。
対して、今が、「組織にとって有事」であれば、
一定の方向に、組織全体で一丸となって駆け抜ける方が、有事を処理できそうです。
一心不乱ことに対処することで、安定(平時)を得ることができやすくなるでしょう。
こんな時に多様性を重んじていたら、船頭多くなり、【組織】が成り立たなくなるかもしれません。
ですので、多様性の良し悪しの答えは、【組織】の今の状況次第…ということです。
平時(安定)していれば多様性を受け入れ、
有事(不安定)であれば、安定するまで四の五の言わずに、一定の方向にみんなで駆け抜けるのもよいでしょう。
これが【組織】の「多様性」の良し悪しの答えだと考えています。