研修で学んだことを現場で活用してもらうために

Seminar

1.現場活用への工夫/一般的な考え方

一般的には、講義により①理解します。グループ討議などにより②納得します。そして、その延長上に③行動があるという考え方です。そのため、研修中にグループ討議やロールプレイングなどを実施して、①理解と②納得を高めることに注力しています。

2.現場活用への工夫/当社の考え方

当社は、「知識や技術の理解」と「活用のための理解」は違うものと考えています。そのため、「活用のための理解」にもグループ討議を実施しています。また、研修の目的が行動変容ですので、「業務と業務の合間に研修がある」ことに意識を向けています。そのため、研修前後の参加者の行動に注目し、行動の変化を明確にすることを心掛けています。
そして、人が理解し、行動し、行動を継続し、そして成長するには、周囲からのフィードバックは欠かせないと考えています。フィードバックがあるからこそ、人は行動ができ、続けることができます。そのため、研修中のフィードバックに時間をかけ、研修前後には上司からフィードバックを得られるよう工夫しています。

(1) 研修前 研修前に、上司と参加者が期待や役割、現場の課題(悩みごと、困ったこと)を共有してもらいたいと考えています。現場の課題などを解決するために研修に参加するなど、研修の参加目的を明確にすることにより、参加者の意識が自分事に変わり、研修への取り組み姿勢が変わります。

(2) 研修中 「知識や技術の①理解と②納得」と「活用の③理解と④納得」は違います。知識を①理解②納得することは必須ですが、その上で活用の③理解のために、現場での活用方法を1~2回/日グループ討議します。現場での活用方法を考え、グループメンバーで現場の課題を乗り越えるための知恵を出し合っていきます。そして、出てきた知恵を強化するためにフィードバックを行います。このフィードバックを実施することで④納得につながり、初めて⑤行動にたどり着くという考え方です。
研修の最後では、現場の課題を乗り越えるための小さな一歩を具体的(When、Where、What、Whom、How、理由、効果)に考え、且つ、上司からフィードバックをもらいたいことも考えます。押す(教える)のではなく、引き(聞き)ながら学習を進めます。
ここでは現場活用のイメージをするに過ぎませんが、活用に臨場感を持たせることが行動につながります。ただ、この臨場感を持たせることのできなかった一部の参加者は、満足度が低くなる場合があります。

(3) 研修後 研修後、上司を含めた周囲の方に行動内容を宣言します。上司からフィードバックをもらいたいことがあれば、同時に宣言します。また、可能な場合は、研修での学習内容も共有して頂ければ周囲への波及効果も生まれます。
そして、その宣言通りに⑤行動(活用)して下さい。継続して行動(活用)するポイントは、相互サポートです。宣言通りに参加者の行動が変容する・しないに関わらず、上司はフィードバックをして下さい。参加者一人ではなく、上司など周囲の方々を巻き込み、刺激し合うことを推奨しています。フィードバックがあることで参加者は知識や技術を活用します。また、フィードバックをすることで、その質が高まります。そのための資料をお渡ししますので、ぜひ協力をお願いします。

サービス内容

日常のコミュニケーション(関係を作る・考える・話す・書く・聞く)で困っていたら
現場の課題
  • 自分で考え、自分から行動することができない
  • 年齢の離れた人と、どうコミュニケーションをとったら良いか分からない
  • 何を話せば(書けば)いいのか、考えても分からない
  • 話すときの態度、話の内容や構成などが悪く、相手に伝わらない
  • 何を質問したり、調べたりすればいいのか分からない
  • 確実に聞く(指示を受ける、打ち合わせをメモする)ことができない
  • 聞かれたことに答えられない
お勧め研修
  • コミュニケーション研修(発信力、受信力、対応力)
  • プレゼンテーション研修
  • ライティング研修
  • 思考&行動研修
部下とのコミュニケーションで困っていたら
現場の課題
  • 部下が何を考えているのか分からず、コミュニケーションが取れない
  • 部下が指示待ちで、依存的で、仕事の幅が広がらずに困っている
  • 部下にコーチングをしても、まったく機能しない
  • 部下が仕事を覚えるのが遅い
  • 部下に何度指導しても伝わらない
  • 出る杭になり、周囲を引っ張る人がいない
  • 周囲への影響力を持つ人が育っていない
お勧め研修
  • コーチング研修
  • 部下育成研修
  • リーダーシップ研修
問題(課題)解決で困っていたら
現場の課題
  • 問題に対して、蓋をするだけの対処療法しかしない
  • 会議は長いだけで、前に進んでいる気がしない
  • やりたいことがあるが、忙しくて手をつけられない
  • 仕事が多すぎ、残業が多くて疲弊している
  • 問題を問題と認識できず、ただ現状維持を続けている
  • 原因分析や解決手段の発想力がない
  • 毎日同じ仕事をこなすだけで、仕事にも人生にも広がりがない
お勧め研修
  • 課題解決研修
  • ファシリテーション研修
  • タイムマネジメント研修
育児休暇のことで困っていたら
現場の課題
  • 育児休暇から復帰後、会社にうまく対応できるかが不安を持っている
  • 育児休暇を取得するイメージが悪い
  • 育児休暇の過ごし方に不安を覚えている
お勧め研修
  • 育児休暇研修

※1~2日間研修が基本ですが、相談させて頂きます。

受講者の声

評価 内容
満足

活用もできると思われる声

自分の姿を撮ったビデオクリニックが参考になった。来週の発表の前に必ず再度ビデオを実施します。

部下に資料作成を依頼するときの指示書を研修中に作りました。これを部下に渡します。

明日のプレゼン時、相手の反応を見ます。また、プレゼン姿をビデオに撮ってもらい、振り返りもします。

まずは、毎日のメールの件名から変えていきます。

学生の就職指導の時に、ヒアリングの3要素を使う。特に、受容を意識して、自分とは違う意見の学生が来たら、「というと?」と質問をして、相手の想いを受け取るようにする。

満足

しかし活用は状況によると思われる声

企業訪問・部下指導などで即活用できる手法を習得できた。

面談や広報活動ですぐに活用したい。

講座の内容を全部習得できた訳ではないが、身に付けた内容を自分で実践し、特にグループ内の部下へ展開したい。

商品などの説明資料作成に有効である。

問題解決手法を部下に伝え、情報を共有する。

満足

しかし活用は難しいと思われる声

理論と実習のバランスが程よく、楽しみながら理解することができた。

日々の業務で使える内容がたくさんあった。

先生の講義が分かりやすかった。

これまで不足していたことがよく理解できました。今後実際の業務に取り組んでいきます。

最初は、どれくらい難しいだろうかと思っていましたが、自分でもすぐ実行できることだと分かったので満足です。

不満足

活用は難しいと思われる声

とても参考になったが、実践するのに難しそうなポイントも多い。

テクニカルな面では、十分活用可能だと思いました。あとは、練習が必要なこともありそうです。

頭で理解していても、実践では戸惑ってなかなかうまくいかないと思う。

職場によって、参考にならないと感じた。

現実を考えると、夢物語と感じた。