研修で学んだことを現場で活用してもらうために

スキー場でのできごと

正月に、子どもと2人でスキーに行ってきました。

その時のできごとと、そこからの考察をお伝えします。

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毎年、子どもと2人でスキーに行っています。

私も子どもも、スキー板、ブーツ、ストックはレンタルです。

それで、今回のスキー板は(ビンディングに)ブーツがハマりにくい物でした。

普通は、ちょっと足に力を入れて踏むとスキー板にハマります。

今回は、私でもちょっと苦労したので、子どもは悪戦苦闘でした。

ただ、手伝わずに見守りました。

というのも、1月中旬に、中学校で1泊2日のスキー教室があります。

(結局は、コロナで中止になりましたが…)

ですので、本人も一人でできないとヤバイと分かっているようで、

がんばってやっていました。

私は、何通りかのやり方を教えながら見守りましたが、

なかなかハマらず、ふと気づくと、15分が経過していました。

子どもは「スキー教室だったら、ハマらなかったら置いて行かれるのかなー」と

泣きべそをかいていました。

私は「それはないよ。こうすればハマるから」と、

私は子どもの板とブーツを手でハメてあげました。

「インストラクター(他者)が手でやればハマるんだよ。だから置いて行かれないよ」

と伝えました。

子どもは安心しながら、一度ハマった板とブーツを自分で外して、

再度挑戦していました。

始めてから20分ほど経過した後、

子どもが「自分も手でやってみる」と言って、自分の手で試みました。

結果として、サクッとはまったのです。

子どもは喜んで、リフトに向かいました…。

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この程度のことでした。

この程度ですが、子どもは、本当に喜んでいました。

結果(ハメること)を求めて、いろいろと考え、

試行錯誤することの大切さを知ったと思います。

このハメる作業は、体重や筋肉のある人は力技でできます。

テクニックがある人は、板を意識して持ち上げるとハマります。

どちらもない子どもは、自分の手でやることを発見しました。

私は30年くらいスキーをしていますが、私も初めて知った方法です。

というのは、力技やテクニックで対応できていたので、

それ以外の方法を習得する必要が、まったくなかったからです。

ですが、今回のスキー板は、私でもなかなかハマらないので、

2度ほど、私自身も手でハメて、子どもに教えてくれたことに御礼を言いました。

 

さて、みなさんの会社での育成の観点、また、仕事の進め方はいかがでしょうか?

ベテランのやり方だけではなく、新人や若手が発見する

やり方の方が良い場合があるかもしれません。

また、その新しいやり方を見つける環境を作っているでしょうか?

新しいやり方を発見したら、それを尊重しているでしょうか?

これができると、現在のドッグイヤー、マウスイヤーと呼ばれる時代にも

適応できるのかもしれません。