研修で学んだことを現場で活用してもらうために

多様性の受け入れの良し悪し(人材編)

2020年の最後の投稿で、
多様性の対義語は「一様、一律、画一性、単一性」とお伝えしました。
そして、【組織】では、「多様性と単一性」のどちらが適しているのか?
一つの見解としては、「平時と有事で違う」ということをお伝えしました。

今回は、【組織】ではなく、【人材】は「多様性と単一性」のどちらが適しているのか
それを2つの視点で考えてみます。

▼その1
組織の中では、「マジョリティ(多数派)」と「マイノリティ(少数派)」が存在しています。
単純化すると、マジョリティがマイノリティを受け入れるのが、
多様性を受け入れることになります。
ですから、組織が平時の場合は、マジョリティもマイノリティも正しく、
有事の場合、マジョリティが正しく、マイノリティは間違っているとなります。
(社内で大きな変革が起こっているなら、
稀にマイノリティがマジョリティに代わることがあります)
 
そのような中で、マイノリティはどうするのが適切か?
ちなみに、私は小学生時代から、思考の仕方がマイノリティですので、
マイノリティの視点でお伝えします。
世の中は、マジョリティのものです(世の中、多数決至上主義です)。
そのため、注意するのは、常にマイノリティ側です。
自分の所属している組織の状況に、マイノリティが合わせなければなりません。
平時だったら自分を出して、有事だったら自分を殺すことです。
(有事の際は、覚悟を持ってマイノリティを押し出すこともありです。参照:半沢直樹)。
それができない場合、そして合わなかった場合は、マイノリティは退職へと流れます。
その場所から、弾き飛ばされます。
 
▼その2
個人の中の視点で考えてみます。
個人の場合は、多様性が必須とも言われています。
個人の中の多様性とは、柔軟性に他なりません。
個人(一人ひとりの中)で多様性を持っていると、
物事の矛盾や不条理に対応することができます。
この対応できる力を「不快情動耐性」とも言います。
 
この耐性があるとストレスに強いと言われています。
ちなみに、アドラー心理学ではホールネスと言って、好きも嫌いも、全体を受け入れましょう。
ストレスマネジメントでも0-100の極端思考はやめましょうと言います。
あなたの好きな人もパーフェクトではないと思います。
良い点もあり、悪い点があり、それを含めて好きなのではないでしょうか?
好きなスポーツチームもそうだし、あなたの組織もそうではないでしょうか?
もし、多様性がなく、「好き!」の一点勝負だったら、
何かの拍子に「裏切られた!」と思ってしまいます。
こんな人(組織)だとは思わなかったと、自分の思い込みに翻弄されてしまうのです。
そのため、個人の中だけでも、多様性を豊かにした方が、
ストレスに潰されない意味でもよいと考えられています。
みなさん、自分の中で多様性を受け入れ、楽しんでいますか?