研修で学んだことを現場で活用してもらうために

心理的安全性の誤用

一般的に、心理的安全性を確保するために、「否定しない」ことが大切と言われています。

これはその通りです。

安全な環境でないと、人は率直に話すことができないからです。

 

ただ、相手の意見に反論しないと、多様な意見が出せず、また、深い議論にもなりません。

ですから、本当は、心理的安全性とは、「自由に発言しても、挑戦しても、

罰せられず非難もされない、安全な環境」のことを指します。

しかし、前述のように「反論をせず、肯定すること」と【だけ】説明されることがあります。

ですので、「否定しないことは」、正しいのですが、不足しています。

心理的安全性とは、「取りあえず、否定せずに聞きましょう。

その後に否定することはNGではなく、

意見は否定されても、人物は排除されない関係性(組織)」という意味なのです。

反論する自由もあり、それをみんなが柔軟に受け止める環境のことなのです。

 

この点、誤解されることが多いです。

それは、「心理的安全性」という日本語の訳が誤解を生む原因と考えました。

「衝突をしても排除されない組織(関係性)」という言葉に変えると

意図が通じやすいと考えました。

 

ちなみに、改めてそんなことを考えた理由が、

先日、あるセミナーに参加して、心理的安全性の話を聞いてきました。

そこでは、「心理的安全性とは、否定しないこと」って言っていました。

そこに、南アメリカのA国出身の方が参加していて、

曰く、「A国では、相手を否定することなんて普通だよ。でも、問題ない。」

「問題なのは、話し過ぎて止まらず、他の人が発言できないことだよ」と言っていました。

A国では、一方的に発言せず、相手にも発言させる機会を設けることが、

心理的安全性ということなのかもしれません。

 

心理的安全性について、もう一度、本を読んでみるのも楽しいかもしれません。