ピンチはチャンス…か?
一度は「ピンチはチャンス」という言葉を耳にしたことがあると思います。
この言葉に、どんな印象を持っていますか?
この言葉の意味は、ピンチから逃げずに取り組めば、むしろ状況が良くなくこともあるよ。
ピンチを回避する経験は、飛躍するチャンスだよ。
乗り越えられないピンチはないから、逃げずに飛躍するきっかけにしよう。
だから、がんばって、などの意味でしょうか。
この意味合いは、概ね賛成です。
「失敗は成功のもと」と、私は信じています。
ただ、ピンチな状況が「現在進行形」の場合は、扱い方を変えた方がよいと考えています。
現在もピンチの場合は、思い通りにならない状況、
にっちもさっちもいかない状況で、ヤバイヤバイとかなり焦っているはずです。
その状況でチャンスと思うのは、その感情を押さえ込んでいるように感じます。
ピンチで焦っている気持ち否定しているように思われます。
感情を押し殺し、無理にポジティブに「チャンス」だと考えると、心が疲弊します。
それよりも、焦っていることを【受容】すること。
そして、焦りながらも、「このピンチな状況で何ができるか?」と、
自分ができることに焦点を当てた方が精神的に楽だと思います。
そして、状況が改善(終了)した後に、
「失敗は成功のもと」として内省し、今後に備えるのが良いと考えています。
さて、みなさんは、ピンチの場面で、
「チャンスだ!」と無理に考えたり、相手を鼓舞したりしてませんか?
(鼓舞は悪いことではないのですが)率直な感情を否定していませんか?
ピンチで焦りの感情を持っていたら、ネガティブ感情も、一旦は【受容】してみて下さい。
少しゆとりが持てて、自己肯定感が上がる…かもしれません。
最近、この言葉が「絶対の正義」っぽく使われているので、こんなことを書きました。