研修で学んだことを現場で活用してもらうために

日本は寛容に向かっている? 不寛容に向かっている?

先日、ヤフーニュースを見ていましたら、こんな記事がありました。

https://willap.jp/t?p=AAAKnLUpUs8WO6.NhFmCYFcY418

これ以外でも、調べて見ると、

少数ですが、同じように「不寛容な時代になった」という記事があります。

 

現在は、本当に不寛容に向かっているのでしょうか?

それとも、寛容に向かっているのでしょうか?

そもそも寛容とは何なのを定義させないと目的地にはつかないかもしれませんね。

 

私が「寛容さ」という意味で感じていることは、

自分の正義を押し付ける人が「目につくようになった」と見ています。

自分の正義と相反する言動に対して、不寛容な人が多くなった印象です。

(多様性、LGBT、地球温暖化、憲法第9条、尊厳死など、時代の潮流に乗った方に多いですね)

自分と相対する意見を聞こうともせず、意見の根拠を訊こうともしません。

自分が正義で、反対者が悪(古い言い方ですと抵抗勢力)と定義つけて、

その意見の存在すら認めようとしません。

これは「異文化感受性発達モデル(異文化を受け入れるレベル)」では、

全Step6のStep1のまったく機能していない段階に当たります。

 

ただ、落ち着いて考えると、昔から「正義を押し付けること」は多かったと思います。

それが「目につくようになった」のは、良い意味で、時代の変革期なのかもしれません。

寛容な世の中にしたくて、一時的に不寛容になっている状態ととらえてます。

今までを基準に考えると不寛容になって、

このカオスがあった後、この先に次の段階の寛容な世の中があるのかと考えています。

 

とはいっても、今の「押し付けている状態」は芳しくないと考えています。

有名なのが、ボルテールの「君の意見に賛成できないが、

君が意見を述べる権利は死んでも守る」の名言です。

今であれば、大坂なおみ選手の批判、政府のコロナ政策の賛同、テレワーク反対などは言えないです。

賛成反対とかではなく、意見が言えません。

意見が言えないので、当然、議論ができません。

 

さて、みなさんは、いかがでしょうか?

一般的に「正義」と言われることへの反対意見に対して寛容ですか? 不寛容ですか?

多くのファシリテーターは、その方がカオスからの脱却が早いですよー、と言っています。

ぜひ、時代に乗り遅れている人の意見であっても、聞く耳を持ってほしいと思います。