研修で学んだことを現場で活用してもらうために

「エンゲージメント」と「個の力」の抱き合わせ

昨今、組織のエンゲージメントを高め、

組織力、チームワーク力を高める研修が増えてきました。

特に、多様性(ダイバーシティ)を活かして、それを組織力に変換(インクルージョン)する。

素晴らしい方向性です。

 

しかし、その前提にあるのは「個の力」です。

「個の力」がなく、組織力を強化し、活かすとなると、

個々の人材が「依存型」になりうるからです。

昔、サッカーの本田圭佑選手が、

「『個の力』を強化しないと日本代表は強くならない」と言っていました。

私の師匠も言っていました。

・師匠「『三人寄れば文殊の知恵』、この言葉はウソだよ。

・私 「そんなことはない! みんなの力を合わせれば、仏の知恵は出てくる」

・師匠「そうなんだけど、まず、一人ひとりがしっかりと自分の意見を考えて、

 それを相手に分かりやすく的確に伝えて、そして初めて文殊の知恵になるんだよ。

 ただ、3人集まっただけじゃ、なんにもならないよ」

・私「・・・」

昔むかしですが、こんな会話がありました。

 

3人集まれば組織になります。

ですから企業内でも同じで、まずは「個の力」です。

「個の力」の強化のためにも、一人ひとりが自分の思考力を鍛え、

それを相手に伝える説明力をつける必要があります。

7つの習慣の1~7の習慣の流れも、「自立→相互依存→更なる自立」の流れです。

エンゲージメントと個の力は、抱き合わせて考えることが重要です。