階層別研修で、研修未受講者に研修内容がネタバレする
複数会合の階層別研修で、先行して研修を受講した人が、
これから受講する人に研修内容を教えること、 いわゆる「ネタバレ」についてお伝えします。
以前に、4日連続で、問題解決研修を実施しました。
事前課題を出題していて、研修当日に各人が持参してくる研修です。
事前課題は、問題解決プロセス「Step1現状の問題、Step2目標設定、
Step3原因分析、Step4解決策+実行計画」で、事前に考えてくる内容です。
原紙を持参し、1部コピーをしてきて、朝一にコピーを回収するので、
私は作成内容を吟味することができます。
ちなみに、研修では、問題解決プロセスの各ステップを分解し、
一つひとつ「ケース演習→個人演習」で丁寧にひも解いていくという内容です。
研修前と研修後の違いを明確にしていき、 できている点、できていない点を把握し、
且つ、自分のノビシロを確認しながら進めていきます。
それで、事前課題を確認すると、「Step2目標設定」が、
3会合目以降、急に精度(レベル)が良くなっていきました。
ポイントを明確にしている記述が多くなっていったのです。
(見た目では、Step3原因分析などは変わっていませんでした)
不思議に思い、3会合目の研修中に、
精度が良かった受講者に「目標設定、うまいですね」と聞きました。
すると、「前に受講した同期メンバーから教えてもらいました。すみません」 と言ったのです。
私は、「すみませんではなく、素晴らしいですね」と続けました。
素晴らしい理由は2点。
1点目が、教えた受講者は、第三者に研修内容を教えたことです。
教える行為は、自分の理解が深まる最良の方法ですので、良いことです。
2点目が、教えられた方です。 教えられたことをきちんと考え、
踏まえて作成しようと試みましたし、 そのポイントを研修中に、
もう一度聞くことができます。
そのため、更に理解が深まりますので、もう、良いことばかりです。
本当に嬉しくなりました。
さて、みなさんの会社でも、研修後に、研修内容を伝える雰囲気はあるでしょうか?
研修前に、学習する内容や学習する理由を把握し、
且つ、予習をしようという雰囲気はあるでしょうか?
研修後の現場活用を気にしているのでしたら、
研修前と後に、現場で「教える場」を強制的にも作ると良いですね。
ちなみに、弊社としては、 事前課題に、負担にならない程度に
「作成のコツを記載」しようかと考えています。
それを踏まえて作成して、更にブラッシュアップをして、
理解を深める仕掛けをしてみようと企んでします。