研修で学んだことを現場で活用してもらうために

小学校の先生とチームビルディング

小学校の先生の話を通して、チームビルディングの話をお伝えします。

完璧な「私見」で恐縮ですが、みなさまの参考になれば幸いです。

 

昔、複数の研修講師とZoomでの情報共有会を実施しました。

研修講師ですから、社会人向けの講師(先生)です。

そこで、ひょんなことから、小学生の先生の話になりました。

ある研修講師(以下A講師)が「小学校の先生はダメだな」と発言しました。

というのは、A講師の子どもにこんな事件があったそうです。

ー---

図工の時間に「好きな絵を描いてね」と、自由に絵を描かせたそうです

A講師の子どもは、嬉々として「アニメの絵」を描いたそうです。

そしたら、先生が「アニメはだめだよ」と注意した結果、子どもはふてくされて、

家に帰った後に、親(A講師)に報告したということでした。

ー---

それを受けて、A講師が「小学校の先生はダメだ」という発言になり、

「自由に描けといっておいてそれはないだろ。先生はダメだ」と子どもに言ったそうです。

学校にクレームを入れんばかりでした。

他の方も、口々に「子どもの自由発想を制限するな」「何が教育だ」

「先生は社会を知らないからダメだ」「子育てしたことがない若造が」などと言いました。

 

と、ここまでが私が体験したことで、この先が私の私見です。

私は、私の子どもには、小学校低学年から伝え続けていることがあります。

それは「学校の先生は20歳そこそこで、子どもを育てたことのない人もいるよ。

でも、40歳のベテランでも、実は30人のジャリン子に勉強を教えるのは大変なんだよ。

で、頻繁に家に仕事を持ち帰って、

あなたを含めた生徒のために喜んで、がんばって仕事している人たちだよ。

だから、先生に足りない部分もあるだろうけど、

足りないところが見つかったら、みんなで手伝ってあげな。

教えてくれる人を敵に回しても意味ないよ。

学級崩壊したら、困るのは自分(子どもたち)だよ。

先生が大変そうだったら、先生の味方をして、フォローして、

自分が素敵な環境で勉強できるような環境を作るようがんばりな」と伝えています。

 

組織と言うのは、上司(リーダー)と部下(フォロワー)で、

共に意識して協働関係を結び、チームビルディングをするものだと考えています。

小学校のクラスも同じだと思っています。

それなのに、親が子どもに「先生はダメだな…」と植え付けてどうするのでしょうか?

社会人向けの研修も、講師と受講者の両者で作っていくもので、

会社組織も両者で作っていくものと考えています。

 

さて、みなさまの組織はいかがでしょうか?

目標を達成しないのを部下のせいにしているリーダーではないですか?

逆に、リーダーのせいにしていませんか?

陰で相手を罵倒して、陰でマウンティングをして、足を引っ張り合って、

自己満足の世界に浸っていないませんか?

共に組織を作り、共に成長していくという意識はありますか?

私自身、身が引き締まりました。

 

追伸:私の子どもに聞いたら、

「学校ではアニメは禁止、これは常識だよ。

だって、みんな書いちゃうじゃん。いちいち説明なんかないよ」とのこと。

いろいろな見解があると思いました。