研修で学んだことを現場で活用してもらうために

どんくさい人

「どんくさい人」についてお伝えします。

「どんくさい人」とは、実は、私の子ども(中学生)を見て思ったことです。

 

私の子どもが、昨夜、ずっと泣いていました。

家庭科の授業で、縫物の課題をやっているそうなのですが、

本当に苦手で、クラス唯一完成せず、居残りを1週間していました。

提出期限の前日、ようやく完成したと思ったら、下の布も縫い付けてしまっていて、

先生に見せたら「やりなおし」とのこと。

全てはさみで切って、最初からとなりました。

しかし、翌日が提出期限で、且つ、家に持ち帰ることもNGだったので、

「私だけ完成できない」と言って、家に帰って来てから、ずっと泣いていました。

 

また、昔、こんなこともありました。

子どもが小学生のとき、合唱コンクールがあり、うちの子が小太鼓に立候補しました。

ただ、複数の人が立候補したため、テストを行い、合否をつけることになりました。

放課後、みんなで練習をする時間もありました。

その練習中、音楽の先生は、うちの子に「あなたはリズム感がないからダメ」と言われ、

テストすら受けさせてもらえなかったことありました。

そのときは、うちの子は、ケロッとして「だから、トライアングルとドラに立候補したー」

なんて笑顔で言っていました。

基本的に強い子です。

 

が、その子が、今回は大泣きをしていました。

私は「この悔しい経験が将来に役立つよ」と言いながら、

頭をなでなでし続けました。

 

さて、うちの子は、「どんくさい」です。

でも、どんくさいからこそ、悔しい思いを多く経験し、

そこから、常に復活するので、心が強くなっていると考えています。

将来は、世の中に、はびこる「理不尽さ」に立ち向かえるようになっていると考えています。

そう考えると「どんくさい」とは長所なのか…?

「どんくさい」とは、短期には失敗するが、長期の成功の下になる…かな?と考えています。

 

一流企業に入社できる人は、みな「どんくさい」ことはありません。

やり手で、何事もスマートにこなしていて、悔しい経験が少ないかもしれません。

そのため、世の中の「理不尽さ」に立ち向かう準備ができているでしょうか?

世の中、便利になりすぎたので、いかがでしょうか?

周囲の上司や先輩が、腫れ物に触るようにしか、

コミュニケーションが取れない人材ではないですか?

そのような場合は、心を鍛える(自己肯定感を高める)ことから指導することをお勧めします。

 

(追)「『負けたことがある』というのが、いつか大きな財産になる」と

負けた山王工業の監督(スラムダンクより)が言っていました。