研修で学んだことを現場で活用してもらうために

Big Bossという呼び方

日本のプロ野球球団「北海道日本ハムファイターズ」、

2022年度の新監督、新庄剛志氏の「Big Boss」という呼び方ついてお伝えします。

 

監督就任会見で、「監督ではなく、Big Bossと呼んでくれ」と言っていました。

正確には下記を参照して下さい。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211104/k10013334271000.html

 

これは、ただの思い付きで、単なる○○か? と思う人もいるでしょう。

ただ、私はこれを聞いた時、「相手の心情を汲み取る人だな」と思いました。

 

新庄氏と私を比べるのは失礼ですが、私も呼ばれ方をちょっと気にしています。

というのは、「講師」とか、特に「先生」と呼ばれると違和感があります。

はっきり言うと、このようには呼ばれたくないです。

なぜかというと、「飯森先生」なんて呼びかけられると、

すごく頼られている感じがするんです。

どこかに正解があり、それを知っている人と思われている気がするんです。

もっというと、依存されている感じがします。

世の中に正解はありません。

社会人は、自律して考えて、自分の意見を持ち、言いましょう、思っています。

みなさんも、「先生」という言葉を使うと、相手に頼る…、依存する…、

正解を求める…という感覚になりませんか?

 

だから、いくつかの会社では、「係長、課長、部長」などの肩書で呼ばず、

(社長も含めて)「さん」付けに統一している会社があります。

この意図は、周囲に頼らず、自立して、対等な立場で、

仕事をしようという意思があると考えています。

 

ここで話を戻します。

新庄氏の「Big Boss」も、監督に頼るな! 自律しろ!

という背景があるのかと推測しています。

なぜなら、就任会見で、こんな言葉もありました。

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Q:ファイターズをどう変えてどう新庄色を出していくか。

A:(略)気持ちの面ですね。このプロ野球という世界に入ってくる

選手というのは、一緒なんですよレベルはもうほぼほぼ一緒。

ただメンタル的な問題であって、それをメンタル的に伸ばせないコーチ、

監督がいたと思うんですけど、僕はそのメンタル的なものに関しては

ものすごく引き出す力が自分にあると思うので、

そのメンタル的なものを鍛えながら(略)レギュラーなんか1人も決まっていません。

新人、2年目、3年目の選手がキャンプで伸びた時に、

全部若い選手で固めるかもしれないし、開幕投手が誰とか全く決めてないし

今年入ったね、ドラフト1位の子が開幕投手で投げているかも(以下略)

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一般的な話ですが、これが、Big Bossにつながると面白い話になります。

監督に頼らない、正解を他人に求めないメンタルを持って、

一人ひとりが自立して取り組む、その第一歩なのかなと思いました。

 

という訳で、研修中、私(飯森)のことも、講師や先生とは呼ばないで下さい。

「さん」付けでお願いします。

簡単にいうと、私を頼らないで下さい。

もちろん、アドバイスなどはしますが、頼らないで下さい。

自分で考え、「これどうですかねー」という感じて接してくれると嬉しいです。

 

さて、みなさんの周りに、「先生」と呼ばせている人はいませんか?

その人は、自己顕示欲が強すぎです。

周囲の人を自分に依存させることを目的している…「かも」しれません。