研修で学んだことを現場で活用してもらうために

選挙と自己効力感

2021年10月31日に、衆議院選挙が行われました。

そこで、衆議院選挙について、社員教育に絡めながらお伝えします。

 

今回も「選挙に行こう」というフレーズが飛び交いました。

結果は、歴代ワースト3位の「55.93%」でした。

期日前投票をあれだけ充実させても、この投票率です。

年齢別の投票率は見つかりませんでしたので、年齢のことはおいておきます。

 

インターネットで「投票に行かない人」の理由を確認すると、

多い順で、「①入れる人(政党)がない」「②変わらない」「③忙しい」「④関係ない」

だいたいこんなところでした(ヤフーニュースなど参照)

③と④は、①と②が原因だと思うので、

①と②が主な理由だと(勝手に)考えました。

 

しかし、冷静に考えると、選挙は、誰かが当選します。

だから、入れる人がいない…と逃げるのは意味がありません。

また、変わらない訳がありません。

選挙は、一人ひとりの意思の集合体ですから、

一人ひとりの票が大きな影響力(力)になります。

それを受けて政治家は政治を行います。

 

ですが、投票に行かない人は、①と②のことを本気で信じています。

ホントに本気で「変わらない」と信じているんです。

それはなぜかを考えたのですが、あくまで推測としてこんなことを考えました。

 

【世の中、何もやっても、自分の思うようにはいかない】

という自己効力感がない人なのではないかと仮説を立てました。

政治に限らず、職場でも、私生活(家庭)でも、

同じように考えているのではないかと想像しました。

自分程度が何をやっても変わらない、無駄…

会社でも、私生活でも、そう考えているから、

政治に対してもそのように思うのだと考えました。

 

会社でもです。

だから、研修や社内改革の提案などについて、

一定数の方が、「無駄だよ」という意識を持っています。

賛成もせず、抵抗勢力にもならず、その場をやり過ごすという感じの方です。

みなさんの会社でも、このような方はいませんか?

 

その場合の対策は、直接のOJT指導、OFFJT研修などではなく、

日常の業務の中で、メンタル改善から入らないと、変化はできないと考えています。

メンタル改善には、カウンセラーが一番なのでしょう。

ただ、そのレベルでない場合は、周囲の上司・先輩の育成力で対応かと思います。

そのため、上司・先輩の負担は増えますが、育成力(教え方、聞き方など)、

育成のための環境構築力(1on1など)なんて、強化するといいですね。

 

さて、みなさん、ちょっと周囲の人に「選挙に行った?」なんて聞くと、

その人のメンタルが分かる「かも」しれません。

あくまで「かも」です。