オンラインコミュニケーションが得意な人と不得意な人
オンラインコミュニケーションが不得意な人は、「阿吽の呼吸」が得意な人だと考えています。
コロナ以前、日常のリアルでの会話時に、言葉を駆使することより、
それ以外の方法を得意としていたと考えられます。
オンラインでは、察するのに情報が少なすぎるため、
察することが得意な人は、オンラインが苦手な場合が多いようです。
ちなみに、日本は、世界的にトップクラスのハイコンテクスト(察する)文化です。
ローコンテクストのドイツ、アメリカでは、オンラインでもスムーズだと想像しています。
(ネットなどで調べたのですが、裏付けはありませんでした)
対して、オンラインコミュニケーションが得意な人は2つの長所があります。
1つが、言葉を駆使する力が強い人です。
語彙が豊富という意味ではありません。
なんとなくのコミュニケーションではなく、
自分の「思考」を「言語化」すること(言葉・文字にして伝えること)が得意ということです。
例えば、「×××というクレームがありました」と事実だけの報告だと、
オンラインでは相手は理解しにくいのです。
「×××というクレームがありました。先方からの要望で重要な点は…です。
そのため、早々に返金してもよろしいでしょうか?
なぜなら…。なお、我が社にとっての懸念は・・・」
などと、相手に察してもらうのではなく、自分で思考して、確実に分かりやすく伝える人です。
私は、今までは「伝える力(伝達力)」が必要かと思っていたのですが、
その前に自分で「考える力(「思考力」」が大切だと最近考えるようになりました。
最近の研修で、ライティング研修など実施していて、
この「思考力」が弱くて、伝える情報に意図がない方が多い印象です。
ライティング力の前に、思考力の強化が必要だと考えています。
もう1つが、相手の態度に関わらず、伝える「意志力」です。
オンラインでは(文書でも)、アイコンタクトは難しいです。
ですから、相手の表情に(それほど)左右されれない人は問題ありません。
どんな状況でも、自分の言いたいことを言えるということです。
例えば、私たち講師です。
受講者が寝ていても、ふてくされていても、
聞いていないアピールを全力で実施しても、講師は話しを続けます。
(もちろん、途中で声をかけるなどの対応はします)
また、お笑い芸人も同じです。
お笑いをしている人は、観客がウケている、
ウケていないに関わらず、しっかりと最後までやりきます。
お笑いの人のこの意志力(胆力)は、本当に素晴らしいです。
このような人は、オンラインでも堂々と話ができるでしょう。
(もちろん、講師もお笑い芸人も、
観客が乗ってくれる方が、良いパフォーマンスにはなります)
なお、元ライブドアの社長などは、オンラインが得意と思います。
キャラじゃない…という人、そんなこと言っている場合ではありません。
できる人が出世していく時代になると考えています。