2021年度の新人研修を振り返って(後編)
前回、3点(1.リアル研修の理由 2.新人の傾向 3.IQとEQ)をお伝えしました。
今回は「4.LGBT、5.受講者の備品、6.マナー研修のオンライン化」について
お伝えします。
4.LGBT
今年の弊社作成のマナーテキストは、身だしなみは「男性と女性」を分けて書いていました。
提携している他の研修会社(4社)に確認すると、全社が男女別で記載していました。
この点について、複数の講師で議題にしたところ、
「古い」「時代に合っていない」という意見が大半でした。
みなさまの会社のマナーテキスト(就業規則などのルール)はいかがでしょうか?
その後、私は数人の(数社の)講師、研修会社、顧客にヒアリングしてみました。
まず、講師20人くらいが集まった場で聞いたところ、
講師は(声を上げた)全員が「時代に合っていない」と言いました。
研修会社は、(前述ですが)4社に確認したところ、男女別でテキストを作成していました。
ただ、全4社が「来期は変更するかも…」と言っていました。
顧客は、7社に確認をしました。
2社が「来期は変更してもらうかも…」、
2社が「うーん…」、
3社が「このままでいい、とキッパリ」でした。
キッパリと言った顧客は、「男女を分けてていいですよ。
自分がそう思う方を見てくれれば。両方当てはまる人は両方見ればいい」とのこと。
また、「男女を混合表記して、顔(化粧)、服装、靴、持ち物など、
カテゴリーで分けるのは分かるけど、項目が多くなりめんどくさいですよね」とのこと。
またまた、「別に差別しているとかではなく、見たいところを見ればいいのでは…?」
という意見もありました。
差別していない、ということを言いたかったのだと思います。
これを読んでみて、みなさんはどのように感じたでしょうか?
「それが差別なんだ!」「男女混合は、やりすぎだ!」「わからない…」と、
様々な感想があると思います。
現在は、過渡期です。
過渡期においては、振り子のように極端に動くことが多いといいます。
今後は振り子が戻るのか、振り子がもっとふれるのか、どうなっていくのか楽しみです。
弊社は、この点については、「時代を引っ張っていく!」という感覚より、
時代に合わせてテキスト表記を変更していきます。
5.新入社員が1人1台のPCを支給
今年は、4月から、新入社員に一人1台のPCを支給している会社が多かったです。
そのため、研修で「PCでライティングワークをする」「資料を作る」
「アンケートはネットにする」など、幅広いプログラムが実施することができました。
みなさんの会社でも、研修中にPCの使用可能であれば、事前に研修会社に伝えて下さい。
プログラムやワークの幅が広がり、いろいろな提案をしてくれると思います。
6.マナー研修のオンライン化
今年はオンラインの依頼があったので、ビデオを作成しました。
お辞儀(挨拶・語先後礼)の流れ、お辞儀の角度、
名刺交換(名刺交換だけ、会議室に入室した後から名刺への流れ)、
企業訪問での受付対応、ドアの開け閉め、お茶の出し方などの場面で作成しました。
結果、そのビデオを上映し、一時停止、巻き戻し(古い表現です)などを実施して、
効果的に見せることができたと考えています。
また、オンライン用でしたが、リアルでも同じようにビデオを活用し、
効果的に見せることができました。
ビデオを上映しながら、講師が解説できるのが効果的です。
ぜひ、みなさまの会社でも作ってみて下さい。
お辞儀(挨拶)、名刺、会議室の入り方だけでしたら、2時間程度で撮影できると思います。
撮影機材も、画質の良いスマホで十分です。
ただ、ライト(照明)が弱いと映りが悪いですので気を付けて下さい。
今回、弊社では「電話の場面」は作成しなかったのですが、
来年度までには準備をしたいと考えています。
というのが、新人研修の振り返りとなります。
さて、みなさんの会社では、新人研修を終えて、どのような振り返りをされているでしょうか?