研修で学んだことを現場で活用してもらうために

姿勢(積極性、責任感など)と技術の関係

ここ数年、「積極性、責任感などの姿勢の強化」という、研修を実施しています。

演習ケースで状況を設定して、「この場合の積極性とは? 責任感とは?」などを

考えてもらう研修です。

講義の前に、受講者に「日々、積極性や責任感を持って仕事をしていますか?」と質問すると、

ほとんどの方が「している」と答えます。

ただ、例えば「手が空いた人は、共用備品を整理しておいて下さい」という、

自分が取り組まなくても構わない指示があるとします。

そのような場合は、スルーしていないでしょうか?

責任感とは、しなくてもよい業務もスルーせずに取り組むこと、

もしくは、「できないならできない」と意思表示することです。

などと伝えると、「改めて考えると、そこまでやってないかも…」と

認識する受講者が多いように見受けています。

 

そのようなことを話しますが、それよりもしっかりと伝えるのは、

「積極的」や「責任感」を持って業務に取り組むには、

「【技術】も大切です」と伝えています。

【技術】とは、例えば、「伝える力、聞き取る力、段取りする力、問題解決する力」などです。

周囲と業務で関わる場合、上記の力が平均的に、もしくは、どれか特化していると、

より積極的に、いろいろ新しい業務に関わることができるでしょう。

また、責任を持って取り組むこともしやすくなります。

 

逆に、それらの【技術】が乏しい場合、

積極的にいろいろと手を出すことに気が引けるでしょう。

携わっても、誰かの指示に従うことはできても、

自分の影響力を出す力がなく、状況をコントロールする力がないからです。

これでは、積極的に首を突っ込むことに気が引けると思います。

ただ単純に、「関われ!」「挑戦しろ!」「責任感を持って!」というのは、

正当性はありますが、コクというものです。

 

最近は、【技術】よりも【姿勢】が大切です。

などと言われますが、実は、共に大切であり、表裏一体と考えています。