研修で学んだことを現場で活用してもらうために

研修講義の進め方

研修講義の進め方(やり方・方向性)は、大きく分けて2通りあると考えています。

1つ目が「広く浅く」2つ目が「狭く深く」です。

 

▼1つ目の「広く浅く」

講義の進め方が「個人ワーク→グループワーク→講義→振り返り」です。

参加者の現在の理解度を測り、「研修後に、弱い点は勉強して下さい」、

「強い点はこれからも頑張って!」と促す方法です。

今後に必要ないろいろな知識や技術を学び、

且つ、現在地を確認できることできないことを把握し、

且つ、周囲との差を痛感します。

その結果、自走できる社員になるよう促すことができます。

ただ、浅くとなります。

 

▼2つ目の「狭く深く」

講義の進め方が「(個人ワーク→)講義→グループワーク→個人ワーク→振り返り」です。

特定の知識と技術を丁寧に教えて、底上げを促す方法です。

ロジカルシンキングや問題解決など、深くしっかりと伝えることができます。

知らなかった人やあやふやだった人は確実に理解し、できていた人は技術を強化できます。

ただ、狭い範囲の知識と技術となります。

どちらが良いでしょうか?

 

これは良い悪いではないと考えています。

企画側が、何を意図として研修を企画するのかによると思います。

例えば、階層別研修では、一歩上のレイアーの仕事を「広く浅く」伝え、

「今から、この方向性でがんばれ!」と促すのもよいでしょう。

例えば、公開講座では、「狭く深く」がよいでしょう。

でも、階層別研修でも、「この技術だけは必須!」というのがあれば、

「狭く深く」がよいでしょう。

 

結局は、目的次第となります。

研修の目的を明確にすることで、適切な進め方や内容になります。

同時に大切なことは、それを参加者にしっかりと伝えることです。

これにより、目的・目標を共有することができ、

結果、更に効果的な研修になるかと思います。

みなさまの現在の研修の進め方、研修体系など、目的を再確認してみてください。

 

(追)最近はやりの「研修後に行動変容を!」でしたら、

「狭く深く」の方が即効性があります。