研修で学んだことを現場で活用してもらうために

異文化理解力

テレワーク全盛時のチーム連携について、
書籍「異文化理解力(著:エリン・メイヤー)を参照してお伝えします。

組織で働くのにチーム連携は本当に大切です。
今まで、毎日出勤していた人たちがテレワークに切り替わっても、
チームとしてでき上っており、チーム連携に支障はないと言われています。
理由は、既に関係性が出来上がっているから、「信頼」関係が変わらないからです。

しかしそれは、今までの「信頼の貯金」を切り崩していると言われます。
そのため、テレワークが長くなると、関係性(信頼)が弱くなり、
チーム連携に少しずつ支障が出てくると予想されています。

これは、海外でも同様と言われていますが、正解には各国の文化によって違います。
その国の文化が、「関係性重視」の傾向か、
「仕事重視」の傾向かがポイントになります。
・関係性重視とは「仕事内容より、人との関係性(雰囲気を含む)を重視」する文化です。
・仕事重視とは「人より、仕事内容を重視」する文化です。
書籍「異文化理解力」によると、各国の傾向は下記になるそうです。
※もちろん個人差がありますので、国全体の傾向として捉えて下さい。

▼仕事(内容)重視の傾向が強い国
・アメリカ、オランダ、デンマーク・オーストラリア、ドイツ、フィンランド
・イギリス、オーストリア、ポーランド、フランス、スペイン、イタリア
・日本、ロシア、メキシコ、トルコ、タイ、ブラジル、中国
・インド、ナイジェリア、サウジアラビア
▲関係性(人)重視の傾向が強い国

仕事重視の国(アメリカ、オランダ、デンマークなど)は、
人ではなく、仕事内容に重きを置きます。
ですから、テレワークでも、どんどん情報交換が進み、
すんなり対応できる国と言われています。
(アメリカ人は、ほとんどがKYだとも言われています)

日本は、予想通り、関係性重視の国です。
(日本と同等、日本より関係性を重視する国が多々あるのは意外でした)
日本は、今後のテレワークの中で、関係性(信頼関係)をどのように構築していくのか。
ある人事の方は、「今後は、チームビルティングのための飲み会を開催し、
そのために出勤するようになるかも」なんて話をしていました。

今後、どうなるのか楽しみです。
ただ、日本文化から推測するに、何らかの対応策を取らないと、
いずれは、チーム連携にひずみが生じる可能性があるということです。
みなさんの企業で、意識して対応策を取っていることがあれば、ぜひ教えて下さい。
(仕事重視の人が多い組織は、何もしなくても問題ないとは思います)