研修で学習することを定着させれるために
ご存知の方も多いと思いますが、学習方法で学習定着率が変わります。
ラーニングピラミッド(アメリカ国立訓練研究所発表)と呼ばれていますが、
①講義を聞くと、5%の定着率
②教科書を読むと、10%
③実演を伴う説明を聞くと、30%
④討議すると、50%
⑤練習すると、75%
⑥一番高い方法は【他者に教える】ことで、90%定着します。
そのため、企業研修の担当講師は、
③実演を含めた説明をし、④受講者に討議させ、⑤練習(ロープレ)をさせます。
ただ、もう一つ上のレベル⑥【他者に教える】ことも可能です。
それは、受講者間の相互フィードバック(FB)で、
他者に【改善点】を教えることで可能になります。
理屈ではそうなのですが、相手の【改善点】が見えないという声が多いのが現実です。
そこで、FBの前に、簡単な【改善点】の見つけ方を伝えます。
まず、相手の作成物を「5点満点で何点かを採点」します。
点数が5点の場合は、【改善点】はありません。
ただ、4点の場合は-1点の箇所が、3点の場合は-2点の箇所があります。
なければ5点満点と採点しますので、
何らかの物足りない点があるから4点以下の採点となります。
その物足りない点を相手に伝えることが、⑥教えることになります。
観点さえ分かれば、【改善点】を見つけ、他者に教えてあげて、
自分の定着度を上げることは簡単です。
実際に、多くの受講者が【改善点】を教えている姿を目にします。
これにより、最大の定着率である「教える」という観点で、
研修を受講することができます。
自社内での講師でも、社外講師でも、簡単にできますので、
ぜひ実施してみて下さい。